りた

存在のない子供たちのりたのレビュー・感想・評価

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
4.5
あまりに苦しい現実。
私はもうすぐ子どもが産まれ、母になる。
世界にはこんな想いをしてる子どもが、ゼイン以外にもたくさんいるのだということを心に留めておきたいと思った。
当たり前に屋根のある場所で生活し、美味しい水を飲み、食べ物があり、子どもを学校に通わせられる。
当たり前だけど当たり前じゃない。

辛いし悲しいし目を背けたくなるけど、間違いなく見て良かった映画。

ゼインは演技とは思えない、素晴らしい俳優だった。ラストの笑顔の可愛いこと…。嬉しくなったのと同時に、今までの2時間で一回も笑顔が見られなかったことが悲しくなった。この子がこんな風に笑える世界であって欲しい。

大人たち、親たちがとてもとても身勝手に思う。ラヒルにしても、ゼインと息子2人を残してどうやって生活できると????
でも親たちにもいろんな事情があるんだろう…一概に責められないのももどかしい…

何度も見たいとかは思えない、一度見たら十分。素晴らしい映画だった。
りた

りた