きなこ

存在のない子供たちのきなこのレビュー・感想・評価

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
4.2
いい映画の基準って何だろう
泣ける、とか笑える、とかじゃなくて
心が動かされる、っていう意味で、
ほんとうにいい映画だったと思う。
うまく言葉にできないけれど、色々な人に観て欲しい映画。
扱われているテーマはとても重いのですが、観て良かったと思えます。

今年初めに見たヒューマンフロー 、
是枝監督の作品(特に、誰も知らない)を
思い出しました。
わたしはダニエルブレイク、も。

ゼインの目が忘れられない。
大人びた表情にドキッとした。
ヨハスのあどけない姿も。
妹を必死で守ろうとし、ヨハスを懸命に世話し、幼いながらも知恵を絞り行動し、自分の力でなんとか生きようとするゼインの姿に涙が出た。
似た境遇の方が選ばれて演じている、ということを観た後に知ってものすごく納得した。
ゼインや、ヨハス、取り巻く人々がこれから幸せに生きていくことを願わずにはいられない。

2016-76
きなこ

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