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ドッグマンのmatsukawaのレビュー・感想・評価

ドッグマン(2018年製作の映画)
4.0
舞台空間の設定が見事で、店の外に広がる奇妙に広漠とした広場と、店内の手前の接客スペースと、奥にあるマルチェロと娘と犬たちの空間。
これらの空間を大きく使ったカメラワークと動きの表現が、濃厚なリアリズム演出とセットになってすこぶる面白い。
広大な空間の中でのマルチェロの寄る辺なさと、猛スピードのバイクで往復するシモーネのシーン等、とても味わい深い。

リアリズム演出のハードコア加減も強烈で、特に犬の演出がリアル過ぎてガチなのかトリックなのか全然分からず、ドキドキしてしまう。冷凍チワワのシーンとか、心臓止まりそう。

主演俳優の上手すぎる演技もあってだいぶ味が濃いめですが、一見の価値ある面白さです。
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