1119
フランス映画だ。
鮮血ほとばしる、リベンジ・スリラーである。
おやおや?という場面は確かにあるが、それを補って余りある面白さだ。
意外と丁寧に作られている印象で、好感が持てる。
主人公は、ジェニファーという妙齢のセクシー美女だ。
終始、おケツ(半ケツ)をブリンブリン言わせながら歩く、おケツ美女でもある。
彼女は、リチャードという男と絶賛不倫中だ。
彼は私と同じで、ハンサムなだけが取り柄の、ヤングエグゼクティブである。
二人は、リチャードの別荘で休暇を楽しんでいたのだが、そこにスタンとディミトリという、二人の男が現れる。
彼らは、リチャードの狩猟仲間だという。
彼らを加えて、別荘でのひと時を楽しむジェニファー。
しかし、彼女はあまりにも無防備だった。
スタンとディミトリの前でも、おケツ(半ケツ)をブリンブリンさせながら、歩くのだ。
スタンとディミトリの目が、好色に光る。
この作品の問題点の一つが、ジェニファーに感情移入しにくい、という点だ。
物語の主人公たる美点が、見当たらないのである。
お顔とおケツ(半ケツ)以外は。
この設定は、どうにかできなかったのだろうか。
もう少し、好感の持てるキャラクターにもできたと思うのだが。
まあ私は、映画を観るうえで、感情移入とか共感とかいう物差しを、あまり重要視していない。
些細な問題点である。
それにしても、不倫を楽しむ、おケツ(半ケツ)ブリンブリン女を、主人公に据えた意図や如何に。
とは思うのだ。
そんなジェニファーが、この後いったいどうなるのか。
それはもう悲惨な目に遭うのだ。
いくら、オツムの弱そうな、不倫おケツ(半ケツ)女と言えど、あのような仕打ちを受けていいという道理はない。
挙げ句の果てに崖から突き落とされ、直径5センチはあろうかという、木の枝に腹部を貫かれ、串刺し状態になるのである。
お気の毒以外の何ものでもないと言えよう。
完全にお亡くなりになった。
誰もが、そう思った。
私も思った。
だが、彼女は生きていた。
嘘みたいだが、生きていたのだ。
お腹を木の枝で、ボッコリ貫かれたにも関わらず、生きていたのである。
するとどうでしょう!
なんか知らんけど、急にサバイバル能力が覚醒するとともに、ジェニファーは復讐の鬼と化すのであった。
ここで問題点の二つ目だ。
あれで生きていたは、少々無理があるのではなかろうか。
しかもその後、結構な距離を歩いたり、格闘をしたり、重い銃をぶっ放したりするのだ。
もはや、超人のごとき離れ業である。
だが、それもいい。
おケツ(半ケツ)美女だが、彼女には常人にはない、サバイバル能力とド根性があったのだ。
ここは、彼女をほめるしかない。
だとすれば、あとは物語を楽しむだけである。
なんせ、すこぶる面白い物語なのだから。
この作品、監督は女性である。
だからかどうか知らないが、意外とエッチなシーンは少ない。
ジェニファーは思ったより、ガードが堅いのである。
その代わりと言ってはなんだが、リチャードは終盤、ずっと全裸だ。
全ケツ男なのである。
半ケツ女VS全ケツ男
世紀の一戦の開幕だ。
いったい、どうなってしまうのか!
乞うご期待!
ジェニファーは、3人の男たちと対決するのだが、それぞれが手に汗握る展開で、スリル満点である。
ここは、非常に力を入れて作っているし、丁寧だ。
ケツ関係なしで、観ていただきたい作品だ。
若干のグロ表現あり。
ご注意を。