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アメリカン・アニマルズのtottsunのレビュー・感想・評価

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)
4.1
「アメリカン・アニマルズ」🎬25
ケンタッキー州の大学に通うウォーレン(エヴァン・ピーターズ)とスペンサー(バリー・コーガン)は、大学の図書館に時価1,200万ドル相当の高価な画集が所蔵されていることを知る。刺激のない生活にうんざりしていた二人は、画集を盗んで売ることを思いつき、大学の友人二人を仲間に加えて強盗計画を企てる。決行の日、老人に変装した四人は図書館に向かう。
この映画は事実に基づくストーリーならず事実そのもの。という説明が入るがまさにその通り。
なぜって当の本人や家族、巻き込まれた人までもがインタビューされているのが合間合間に流れるからだ。
人によってはここで好みが分かれると思う。
話が遮られると感じる人もいるだろうが私的には気にならなかったし、むしろ引き込まれた。
それがリアルさを実感させるし、(本人たちも参考にしてるけど「オーシャンズ11」などのような華麗な)プロのような理想と現実を突きつけられる気持ちを生むから。
「若気のいたり」という言葉があるように昔から若さゆえの何かはあったのだろう。最近ではバイト先のやらかし動画がよくニュースになるが彼らがしたこともこういうことの延長線上のつもりだったのだろう。
もしかしたらこれはそんな学生たちに見せるべきなのかも。平凡から脱却したい、注目を浴びたいなんて簡単に成せるものではないと。
それにはさまざまな代償が付き纏うということを。
彼らには主犯はいないし、いつでもやめよう。ってやめれたはずなのに…集団心理からか「ここまで来たのだから」という謎な呪縛によって進むことになったのだ。
それが学生のノリとして分からないわけでも無いけど…かと言って同情の余地はないのだけど…
色々な気持ちが巻き起こされる映画でした。
私的には☆☆☆☆.1かな。
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