もやし

機動戦士ガンダムNTのもやしのレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダムNT(2018年製作の映画)
4.1
アニオタの友人との付き合いで。
完全新作のガンダム。ガンダムさほど詳しくなくても楽しめる。

嵐のような90分。


最初の宇宙戦争時代にコロニーの落下を予知した「奇跡の子供達」3人に焦点を当てている。
だが実のところ本物は一人しかおらず、残りの二人はその波動を受けただけであった。
3人はニュータイプ研究所で残酷な実験に晒され、辛い人生を送る。
こんな人生に何の意味があるんだという叫びが伝わってくる。


この「本物」の子は、度重なる人体実験の末どうなったのかは定かではないが、今作では何やら抽象概念のようになっていて、モビルスーツ「不死鳥」を操作している。
この不死鳥というのがすごくて、ジオン軍にも地球軍にもつかず、補給も受けずにずっと宇宙を飛び回っているという…
もはやそれはモビルスーツじゃないよね笑 何らかのモンスターだ。
何機に囲まれても決して撃ち落とされないし、かっこいいけどね。


なんかまともなモビルスーツ戦はほとんどなく、ニュータイプ特有の説明がつかない超能力同士の争いになって、あまり面白くない。

この3人の個人的な厨二っぽい事情を中年の上官らに説明する件は、何とも見るのが辛かった…笑


でもこの3人の関係性そのものはとても切なく、嫌いじゃない。
辛い境遇の中、彼女の笑顔がとても美しい。
「天国ってあると思う?」「私は生まれ変わったら鳥になりたい」
無邪気な台詞が何とも切なく残りました。
もやし

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