Sasada

⼗年 Ten Years JapanのSasadaのレビュー・感想・評価

⼗年 Ten Years Japan(2018年製作の映画)
3.5
Plan75
人々のために国家はあるのか、国家のために人々がいるのか。
後者を選んだ未来は、子供の誕生を素直に喜べない未来だ。
我が子が暮らすこの国は、死ぬことを高齢者に同意させる、“cool”で”dry”な”japan”だから。

いたずら同盟
思考停止に陥った教育。
大人が道徳的美徳を決め、子供たちを評価する。傲慢なその姿勢に反発する子供たちの戦争。未来を切り拓くのは自分だという決意。

DATA
デジタルな遺品から知る母のあれこれ。
愛情も思い出も、0と1の狭間に埋まっているということ。面倒だけど好きな人、かっこ悪いけど自慢のパパ。
いつでもどこでもっていうデジタルの利便性と裏返しのリスク。

その空気は見えない
汚染され地上に住めなくなった彼らは、地下に居場所を求める。
太陽の眩しさを、雨の日の匂いを、夏の音を知らない子供たち。私たちが当たり前だと思っていることは当たり前じゃない。

美しい国
美しい国のために若者が犠牲になるなんて、そんなの美しくも何ともないんじゃない?
だれが美しさを決めるのか。だれにとっての美しさか。関係ないと思っていても、すぐそこに死はあるのかも。
Sasada

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