ホニャララ

天国でまた会おうのホニャララのレビュー・感想・評価

天国でまた会おう(2017年製作の映画)
4.2
ラムネのビー玉みたいな青い目がとても印象的で神秘的。軍服って格好いいよね!カメラワークがちょいと酔う。真上から箱庭を眺めるようなカットが好き。始まってから秒で顔の半分以上隠れててあんな演技できるもん?顔の半分ついでに声や食事の楽しみまで文字通り吹き飛んで、もちろん直後こそ苦悩し嘆くけれどものちに好き勝手素敵なお面作って付け替えて、さらには戦争に駆り立てたはいいがいざ終わって生還したら「生還者」には無関心な世間から金をむしりとる…また、孤児の少女が通訳として相棒になるのがずるいよ。普段の私なら小賢しい演出しやがって観客なめんなよと思うところをすんなり受け入れてしまった。守られるばっかりの幼女じゃなくて少女、お互いを補い合えるからいいんだろうな。父に会いたくないと別人になりすましてたのにカタログに自画像サイン入れたのは…やはり自由な創作をするためなのか。生きてるのをほのめかし、それでもあえて会わないという皮肉を込めた宣言なのか、最初からあのラストを狙っていたのか…?後者だとすればホテルの乱痴気騒ぎも切ない。戦争ってさ、やってるときも終わった後も、誰かがどっかでしこたま荒稼ぎしてんだよな。そこに一矢報いるつーのがまた爽快で、賄賂を報告書に通しナンバー付きで添付した役人もよかったなー。休戦間近でわざわざ一悶着起こしたあの嫌なやつ、生き埋めで寸前で助けられた男にしてやられ、それを助けた男に迫られ生き埋めで(なにあれおがくず?)最期を迎えるとはなんという因果応報。これほんと、良作。
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