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書くが、ままのKingLeoのレビュー・感想・評価

書くが、まま(2018年製作の映画)
1.9
これもまたポエってるシーンから始まる。ポエマーな子だ。鉛筆の持ち方も力強くてすごく厨二ぽくて良い。ああいうとにかくノートに書き殴る子いたな。自分も保健室によく居たのですげーノスタルジーを感じて懐かしくなった。それはいいが、パニくったとはいえ、保健室に大事なノートを忘れちまうようなおっちょこちょいなキャラなのだろうか?下校中もカバンに入れず胸に大事そうにノートを抱いて帰る子だ。しかもノートをクラスメイトに勝手に見られた直後だ。ちょっと矛盾に感じた。そこら辺の主人公の気持ちがわからなかった。teenだから気持ちなんて揺れ動くって言われたらそれまでだけど。保険の先生もちょっと熱血過ぎてウザかった。いきなりひなちゃんに自分を重ねて自分語り始めちゃうし。中二からしたら説教じみていてウザさしかないって思ったが、ひなちゃんはクソピュアだ心に響いちまうんだなこれが。そんなクソピュアなひなちゃんが一度は信じた大人に裏切られ、クソピュアなひなちゃんと超対比な汚れちまった先生みたいなんはわかるが、不倫の件とかマジでいらねえな。大人より子供にもっとフォーカスして欲しかった。好みの問題だが、劇中で流れた様なすごく軽薄で楽観的で無責任なポジティブな歌詞の歌をひなちゃんが好きなのが意外だった。自分と違いひなちゃんは本当にピュアなんだな。そんなひなちゃんが、ラジカセで校内放送並のデカさで音楽かけるんだが、歌い出しちゃったりして、急に走って逃げちゃって、あげくカメラが空に上がってファンタジーと化したし、劇中で流れていた現実逃避してる歌詞の歌とはすごくリンクしていたけど、何でこうなってしまったんだ。。。クソポップだ。。。
多分これはリアルタイム世代が見るのと、大人が見るのではまるで印象が違いそうだ。自分はもう経験してわかるから少しだけ感傷的になっちまうし、こんな風にマジかよって一歩引いて見ちゃうけど、リアルタイムの奴等には切実な問題だ。10代が見るべき映画だ。自分も含めて大人がこれにあーだこーだ言うのは無粋だ。
て書いたが内容はさておき、技術的な面で、夏の蝉の声って自主制作映画殺しだな。アニメとかは一から作ってるだけあって効果的な演出にも一躍買ってるが、これはカットが変わる度に蝉の鳴き声がでかくなったり、消えたりまたデカくなったり、別に演出で使ってるわけではない、ただの環境音だ。ヘッドホンでの視聴だと騒がしい。始めから終わりまで蝉がマジでうるせー
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