ディズニーの看板で『アラジン』というタイトルと設定を借りて、お金掛けまくって、身内でウェーイしただけ。
酷すぎて言いたいことは尽きない。これじゃ『アラジン』じゃなくて『ジャスミン』だ。
字幕で観たら少しは印象変わるんだろうか。
「女性だって！」「ありのままに生きるとは！」「実写版ならではの新キャラと描写です！」とゴリ押しが凄かった。
衣装を公的と私的でデザインをわけたとかトリビアがあるけど、ハキーム説得シーンでジャスミンと王が涙目になってしまったことが王族としての威厳をなくし、せっかくの補助要素も台無しにしている。
メッセージを詰め込みすぎ、社会や政治を意識しすぎ。
主人公はアラジンだけど、主役はジャスミン、いいとこいってジーニーだ。
CGが使われている最中の演技は肉感というか厚みがなかったのでスカスカした感じがするし、「ホール・ニュー・ワールド」はグリーンバックと業務用扇風機が見えてくるようだった。
金ロー、吹替版で観たけど山寺宏一さんの演技を聞くのを目的にした。
本業でないから仕方ないとはいえ、せっかくのロマンスパートでカラオケを聞かされるのは堪えた。
ジャスミンは舞台女優を連れてきたのに、なぜアラジンは映画俳優？
アラン・メンケンは『CATS』のときの追加曲然り、「余計な一曲」をつくるのが仕事になっている気がして悲しく感じる。ジャスミンのソロ熱唱シーンは正直サムかった。高校生、大学生のとんがった子のオリジナル曲聞かされてる感じ。
