門倉カド

ペット・セメタリーの門倉カドのレビュー・感想・評価

ペット・セメタリー(2019年製作の映画)
4.0
衝撃の終わり方。真の死と別れを問う、異質のホラー映画。

【賛否両論チェック】
賛:家族の死と“死者を生き返らせる土地”という運命が交錯した時、主人公がとる行動の全てを通して、「死」や「別れ」の本質を問いかけてくるような展開に、命について思わず考えさせられてしまう。
否:グロシーンや急に驚かせるシーンが多いので、苦手な人には向かない。

 まずR-15指定ですので、ホラー映画特有のグロテスクなシーンや、急に驚かせる演出が多く、苦手な人には向かないのが難点です。
 しかしそんな中でも、思わず考えさせられてしまうようなテーマを扱っているのが本作。娘を事故で失ってしまった父が、“死者を生き返らせる”という、いわくつきの土地の存在を前にとる行動の因果を通して、「『死』とは何か?」「本当の『別れ』とは何か?」といった普遍的な問いを訴えかけてくるようです。
 ラストも結構衝撃的な終わり方で、
「おっと・・・!!」
って驚いてしまいました(笑)。基本的にはホラー映画が好きな方向けの作品といえそうですが、命について否応なしに考えさせられるお話ですので、気になった方は是非チェックしてみて下さい。
門倉カド

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