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七つの会議のasumiのレビュー・感想・評価

七つの会議(2018年製作の映画)
3.4
試写会にて鑑賞。

池井戸潤×福澤監督とハズレのないタッグ。
これまで福澤組に出演した豪華俳優陣が勢ぞろいで、かなりの豪華さ。

そこは期待通りだったけど、野村萬斎さんの芝居は少々濃すぎたというか
個人的には癖が強すぎたと思いました。
「陰陽師」や「のぼうの城」などの時代劇ものでは狂言師独特の発声が生かされていたと思うけど
今作は現代劇、しかもサラリーマンが主役。
主人公・八角の会社内でお荷物、外れもの、一匹狼というキャラクターの異質さ、そこに隠された謎を浮き立たせるには灰汁が強かったし、タイプが違うと感じた。
人それぞれの好みだとは思うけど…🤔

ストーリーはサラリーマンの悲哀、サラリーマンという生き方、背負うもの、会社の中での運命など働くこととはと考えさせられ、なかなか身につまされる内容。
男性が見たらさらに堪えるものやわかる部分があるんじゃないかと思います。

予告では香川照之さんの顔芸とも言える強烈なシーンが使われていてインパクトが前に出てた印象だったけど
本編の後半、演技力を魅せてくれます!!
役所広司さんの存在もホッとできて良かったな。
ミッチーみたいな上司の下で働きたい😗笑

最後の八角の言葉は池井戸さんからの日本社会に向けてのメッセージだと感じました。
そこも含めエンドロールまで観てください!

真実を追うストーリーと演技合戦に少々集中力が必要だったけど、全体としては楽しめる作品でした。
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