七つの会議のnnnのネタバレレビュー・内容・結末

都内にある中堅家電メーカーの「サボリ」社員がリコール問題を含めた企業の中に巣食う闇を暴き出していく「池井戸潤」シリーズの映画。

キャストが半沢直樹と下町ロケットだらけで既視感があるが、役者の役柄を変えてみるとまた見方も変わるし、映画としては非常に良く出来ている。半沢直樹が好きな人は非常に楽しめるのではないだろうか。話の起承転結が良く出来ており、見ている側を飽きさせない。登場人物もそれなりに多いが、とっ散らかっている印象はあまりなく、キャストの力が大きいのだが、出演シーンが短くても、それぞれが大きな存在感を放っている。

やはり悪を倒しに行く爽快感は池井戸シリーズきっての面白さであり、下っ端から社長・親会社社長にまで歯向かっていく主人公やその仲間の熱量が最後まで止まらないワクワク感を出してくれる。御前会議のシーンや香川照之とラストタッグを組む所など、熱いシーンがたくさんあり見ごたえがあった。なお、全てが解決するわけではないのだが、そういったところも含めても、爽快感が残る終わり方である。池井戸シリーズの映画では他に「空飛ぶタイヤ」を見たが、本作の方が高評価だ。飽きさせないノンストップな熱量の高い作品として、面白い。