すずき

ワイルド・スピード/スーパーコンボのすずきのレビュー・感想・評価

4.4
今や俳優トップクラスのギャラのドウェイン・ジョンソン&ジェイソン・ステイサム、世界最強のハゲ2人が手を組んだ、「ワイルド・スピード」シリーズのスピンオフ!
ヴィン・ディーゼルはいらんかったんや!…自分、ヴィン・ディーゼルよりこの2人のファンなんで、マジでそう感じちゃったりなんかして。

2大アクションスターのダブル主演の大作、監督をするのは「デッドプール2」「ジョン・ウィック」のデヴィッド・リーチ!
ドウェイン・ジョンソンのパワー系アクションと、ステイサムのスタイリッシュアクションをフルに活かしてくれる、安心の監督だ。
主演2人と監督の、3人の個性を足して3で割らなかったような、濃厚なアクション映画に仕上がっています。

そんな世界最強の主演2人、いったい誰と戦うの?誰が彼らと互角以上に戦えるの?という疑問があったが、本作のヴィランは悪の組織に改造人間手術を受けたサイボーグ、イドリス・エルバ!
この設定を予告編で知ったとき、「この映画は信用できる…ッ!」と確信したね。
んで、このイドリス・エルバ、めっちゃ強くて、どんな攻撃食らっても傷一つ負わない頑丈ボディ、敵の動きを予測するゴールデン・アイ装備、そしてパワーは人間を優に超えてる。
ステイサムとドウェイン、二人がかりでも勝てない最強の敵だ!(二人がかりでも勝てないとは言っていない)

そんなただでさえ強いサイボーグ・エルバ、今ならなんと、どんな状況でも絶対転けない超性能バイクも付いてくる!
劇中、ブラック・スーパーマンと呼称する場面があったが、どっちかというと仮面ライダー(洗脳済み)だ。仮面ライダーBLACKだ!
このキャラを一作で終わらせるのはもったいない!次回作では、死亡確認!されたはずの彼が実は生きてて、改心して味方になってくれる展開を希望!また男塾展開かよ、もっとやれ!

主演2人のアクションにはもちろん燃えるが、それよりも2人のいがみ合いっぷりに萌える。
まずオープニング、2人の朝起きてから仕事までを画面分割で同時に描写。
2人の生活様式はまったく違うのに、やってる事はまったく一緒(笑
そんな2人、顔を合わせれば悪口を言い合い、「オレはこいつとは組まねえ!」と声を揃える。
ライバル同士がタッグ組んだ際のあるあるですな。
ライバルタッグあるあるといえば、敵の目の前で喧嘩始める→敵「おい、お前らいい加減に…」→2人「テメーは黙ってろ!」ダブルパンチ…って流れ、絶対あると思っていたのに、それは無かったのは残念。

今作では、デッカードとホブスの過去やルーツが描かれる。
デッカードの過去の、特殊部隊の同僚殺し事件の真相も判明し、なんかデッカード、どんどんイイ人になっていく。(笑
ホブズもサモアの実家と彼のファミリーも描かれるのだが、ホブズの母ちゃん、実家の母ちゃん感スゴくて親近感。
やたらメシを食わせようとする所とか、実家に置いておいたコレクションを勝手に捨ててる所とか、実家あるあるは世界共通なのか…?

難点は、予告編で本編の見どころ見せすぎな所。8~9割ぐらい見せてる。
だから、期待通りではあったけど、期待以上!とは感じなかったかな。

ちなみに日本語吹き替えで鑑賞。
近頃の大作にしては、すごくマトモな吹き替え陣。
たまにクッソ下手なモデルとかタレントとかが吹き替えやってると、萎えるよねー。
やっぱり山路ステイサムはカッコいい!
山寺イルバは、まあ山寺でなくてもいいかなとは思ったけど、やはり上手い。沢城みゆきも、十八番のクール&セクシーな女スパイ役で絶好調だ。