Diner ダイナーのnnnのネタバレレビュー・内容・結末

藤原竜也主演、原作ダイナー は読了済みで鑑賞。小説は中々のグロテスクかつ読み応えある作品だったので、映像化した時の興味があった。

R指定になってないため、誰でも観れるエンターテイメント作品になってしまってるが、映像は恐々しいダイナーレストランが確り撮られており、豪華役者陣が無駄遣いのようにレストランにやってきては問題を起こす様はそこそこ見応えがあった。殺人者のみのダイナー という設定は非常に面白く、さまざまな役者が織り成すエンタメ性と監督の映像表現が本作のポイント。
小説での細かな心情の動きや、細かな設定は皆無であり、あまり深いことは考えてはいけない映画である。そういう意味ではストーリー性は弱く、(監督的にも)映像で魅せられる作品。小説の展開を期待してはならないし、そこで評価は分かれるだろう。

藤原竜也のボンベロはそれなりにハマっていたし、役者は皆んな好演だと思う(スキン・キッド・カウボーイが良かった)。ストーリー性を捨てていたが、テンポの良さと映像美で振り切って勝負してるので、期待してなかったが、総じて見ればまあまあの満足感だった。小説版ダイナー のようなグロテスクさ、話の深みや残酷さはないのでそこは気をつけよう。