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RBG 最強の85才のkのレビュー・感想・評価

RBG 最強の85才(2018年製作の映画)
5.0
森喜朗の女性差別発言により、2021年2月、日本は少しだけ、変化の兆しを感じているのではないでしょうか。

その中で、「フェミニズムはこれまで消されてきた声を拾い上げる思想であると思う」という意見を目にした。

まず思い浮かんだ人は、他でもない。
ルース・ベイダー・ギンズバーグさん、あなたです。

Eテレ?でも先週放送されていたらしく、観るなら今だと私もやっと観た。

ビリーブは、実際のギンズバーグ夫妻ほぼそのままで作られていたと解り、前半は感嘆の奇声を出しながら(家でね笑)観てました。

劇中で、彼女が関わった裁判の一部が紹介されてて、中でもヴァージニア州の軍事学校を共学にして、後にRGBが訪問したときのあの割れんばかりの拍手は感動。
いやでも全部感動したなあ。

彼女は性差別と闘い続けてるみたいなことを色んな人が何度かサラッと言ってたけど、そのプレッシャーとか性差別を擁護する側のおかしさとかほとんど触れられてなくて、RGBの人柄とかマーティンさんの人柄とかに結構フォーカスしてて監督の敬意もめっちゃ伝わって良かった。
いかに凄い人だったのかをチャーミングに伝えてる感じで、本当に豊かだった。

最高裁判事の制服みたいなやつが男性用に作られていて、それでつけ襟をつけるようになったという裏話も貴重よね。

最高裁判事は9人が女性になることが理想。1981年までは9人が男性だったんですから。ってもう拍手拍手ですぜ。

国は違えど、彼女の功績を胸に、自分の周りから変えていける小さなことに目を向けて、一歩一歩差別を減らしていく決意。
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