凛

おとなの恋は、まわり道の凛のレビュー・感想・評価

おとなの恋は、まわり道(2018年製作の映画)
3.1
ヴィクター・レヴィン監督・脚本
99%2人の会話劇という大胆な脚本。

リゾート婚に招かれて空港に向かうリンジー(ウィノナ・ライダー)とフランク(キアヌ・リーブス)
お互いに初対面での印象は最悪。
リンジーは美人なのに毒舌が止まらない、フランクは偏屈で不機嫌なイケメン。
結婚式はリンジーを捨てた元婚約者とフランクが疎遠にしている異母兄のもの。
でも、飛行機も隣、部屋もコネクティングルーム。
周りに友人もいない2人は、結婚式を批判しながら、喋る、喋ると意見がぶつかって揉めるの繰り返し。退屈な結婚式を抜け出して丘を登り、ふとしたことでトキメキを感じる。

お互いに年齢を重ねて、傷付いたこともある2人。リンジーは婚約破棄がPTSDになり、フランクは恋愛に永遠は無いと思っている。
運命の恋に一歩踏み出すのに躊躇する姿が滑稽でもあり、切なくもある。

溢れ出る言葉の応酬で画を持たせるベテラン俳優の2人がさすが。テンポ良いウイットにとんだ会話が可笑しい。

年齢を重ねて中年になっても格好いいが、どこか残念な様子がよく出ている。
凛