凛さんの映画レビュー・感想・評価

凛

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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

4.1

毎年恒例コナン祭り

たまたまコロナ前に函館に行ったことがあり、景色や電車、五稜郭、と街の綺麗な場所がふんだんに盛り込まれていて嬉しかった。

五稜郭といえば戊辰戦争の終結の地
新撰組の土方歳三の人気
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

人間関係が難しいとのことで原作既読。

ユダヤ系アメリカ人科学者の視点で追う、大恐慌、ファシズム、戦争、冷戦のアメリカ。
近代史が好きで、いつも日本からの見方をしていたので裏側から見る歴史は興味深かっ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.2

Part1の時に続編を知らずに、とても中途半端で終わって驚いたら次があった。
コロナ禍やストで遅れたが、先ずは続編を観られたことは良かった。

父親を殺されたポール(ティモシー•シャラメ)が砂の惑星で
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.0

原作は中国の「バッド•キッズ 隠秘之罪」

舞台を沖縄に変え、美しい風景の中で繰り広げられる大胆な展開。

思い込み。
こんな子供達にはやれるわけがないだろう。
人の良さそうな青年だから。
秘密裏に覆
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.0

原作未読。
成島出監督、観なければ。

家族、親子、夫婦いう呪縛。

存在を人に知られることなく密かに苦しむ、ヤングケアラーの貴湖(杉咲花)
ひとり親(真飛聖)からは日常的に暴力を受けている。。

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風よ あらしよ 劇場版(2023年製作の映画)

3.6

原作既読。
NHKのドラマ版は見ていなくて、吉高由里子目当てで観た。
舞台挨拶には、演出の柳川強さんと原作者の村山由佳さんが登壇。
柳川強さんはNHKの朝ドラ「花子とアン」で吉高由里子と組んだ経験があ
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.1

原作既読。
原作者の瀬尾まいこが実際に病気の症状があり、劇中の描写はかなり繊細に作られている。

美紗(上白石萌音)はPMSの症状が強く出たことで会社を退社し、現在は栗田科学。
山添はパニック障害と診
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.4

「ラ•ラ•ランド」で頭角を表したエマ•ストーンが、「女王様のお気に入り」のヨルゴス•ランティモス監督と再タッグを組んだ作品。

原作未読。
設定がフランケンシュタインのような雰囲気もあるが、大きく異な
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サイレントラブ(2024年製作の映画)

3.0

映像は綺麗で、久石譲の音楽はとても美しい。
惜しい。

音楽大学で学ぶ裕福な女の子美波(浜辺美波)善で、前科のある清掃員蒼(山田涼介)は悪。
世間的な見方は紋切り型で、物語もその域を出ないのが残念。
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.1

原作はアニメをザッと見ただけなので、キャラクターには拘りは無い。
山崎賢人が漫画の実写化をやり過ぎの声もありながら、とても良くできていた。

キングダムも4まで続編が作られ、原作が長い分どこまで描くの
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.1

公開舞台挨拶中継付き上映。

原作はかなり前に読んだけど、こんな話だったっけという感想。

劇団の主催者による泊まり込みのオーディション。
この劇団が、いったいどんな規模なのか。
主催者が近い位置にい
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

舞台挨拶付き上映
役所広司・柄本時生・中野有紗
カンヌ映画祭優秀主演男優賞おめでとうございます。
巨匠ヴィム•ヴェンダース監督と一緒に作品を作れるということの貴重な体験をそれぞれの視点からコメントが聞
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.0

轟音シアターで観た。

とても恐ろしいんだけどPG12で良いのかな。
「鬼滅の刃」とか観てるから子供も大丈夫なんだろうか。
倫理観が欠落してる部分も上手く説明してあげて。

子供の頃からゲゲゲの鬼太郎
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

3.8

日本の戦争に行った世代は今では少なくなり、体験した人も80歳以上。
ほとんどの人が戦争を知らない世代。
でも、世界中では絶え間なく戦争がある。

終戦間近の1945年(昭和40年)
この年だけで無差別
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.3

「チャーリーとチョコレート工場」の前日譚。
やはり前作は観ておいた方が良いけど、この後に観ても可。

前作がロアルド•ダールの原作で子供向けだけどブラックな部分があり、監督もティム•バートンなので怪し
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プラトーン(1986年製作の映画)

3.8

久しぶりに鑑賞。

ロシアのウクライナへの進行も年内には終わりそうもなく、ハマスとイスラエルも停戦は難しそう。
戦争は無益だと古から分かっているのに。

ベトナム戦争。
アメリカの最初の敗戦。
戦場に
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.7

埼玉県を中心として地域格差をコミカルに描いた前作。
主要キャストはそのままに、今度は関西に飛び火。

百美(二階堂ふみ)が埼玉に残ったので、活躍したのは麗(GACKT)と大阪の嘉祥寺(片岡愛之助)と滋
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.0

リドリー•スコットの描くナポレオンはフランスの話だけど英語🇫🇷
そこは気にしないで。

フランス革命を機に国王が追われて、コルシカ島出身の軍人ナポレオン(ホアキン•フェニックス)は才能を発揮する。
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(2023年製作の映画)

3.8

北野武監督の描く戦国時代。
数多くの小説やドラマで繰り返し描かれていて、特別新しい説を採用しているわけでもないが、ドラマでは描かれない、戦の時の現場(足軽や民衆)が血生臭く繰り返し出てくる。

武家の
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パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間(2013年製作の映画)

3.8

アメリカのケネディ大統領がダラスで暗殺された事件。
リアルタイムでは知らないけれど、アメリカの近代に関しては避けて通れない事件。

この作品では、暗殺された大統領の蘇生処置をしたパークランド病院、シー
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.0

家族はそれぞれ色々な形があって、両親がいてもいなくても、外側と内側では違ったものが見える。
「嘘」ではないけど「敢えて言わないこと」もある。
正も負もエネルギーを使うのが家族。

2020年からコロナ
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正欲(2023年製作の映画)

4.0

原作既読。

世の中で普通と言われること。
日本の普通が世界では通用しないように、今は何が普通なのか分かりづらい。
その人の普通が隣の人の普通とは限らない。

寺井(稲垣吾郎)は、かなりの常識人だと思
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法廷遊戯(2023年製作の映画)

3.8

原作既読
法律家の書いたリーガルサスペンスは細かい部分までしっかり書いてあって、とても面白い。

上映時間が短く、もう少し肉付けも出来ただろうし省略された人物もいる。
しかし、それだけにスピード感があ
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インファナル・アフェア 4K(2002年製作の映画)

4.3

日本公開20周年記念で4K上映。

香港が返還された後、2003年。
「男たちの挽歌」のようなフィルム•ノワールを作ろうと最高のキャストが集結。

香港には黒社会(マフィア組織)があって、覚醒剤や銃器
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.2

山崎貴監督・脚本・VFX
何でも出来るんだろうなというイメージ。

ゴジラの知識はほぼ無くて、単純に戦後の日本で、特攻隊員なのに生き残った人(神木隆之介)子供を失った人(安藤サクラ)戦争には行かなかっ
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かぞく(2023年製作の映画)

3.0

東京国際映画祭で鑑賞。
原作未読。

4人の俳優がそれぞれ家族の問題を抱えていて、ランダムに映し出される。
極端に台詞を削り、自然の中の風景などは美しく撮れているけれど、説明は一切無く、観る人が手探り
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.2

パンフレットは無し。

スコセッシ監督とデニーロが80歳。
この組み合わせで何作も映画を見た。
そこにディカプリオも加わり、アメリカの黒い過去と向き合う。

実際にあった事件。
アメリカの先住民族のオ
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春画先生(2023年製作の映画)

3.3

春画「先生」なのでタイトルには間違いがないのだけれど、初めて無修正で春画を映画に出しても良いことになったわりには、あまり関係無かったので残念。

妻を亡くした先生(内野聖陽)が創作のミューズ弓子(北香
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ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

4.0

岡田将生・松坂桃李・柳楽優弥そして安藤サクラ
同世代の俳優をゆとり世代と括ってドラマ化した画期的な作品の6年後。
特に振り返りも無いので、ドラマシリーズを見ていることが前提かな。

俳優本人としても6
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キリエのうた(2023年製作の映画)

4.1

宮城県川内市生まれの岩井俊二監督が、3.11の震災に踏み込んで描いた13年の物語。

上映の入り口には震災場面がある、との注意書き。

アーティスト、アイナ•ジ•エンドの歌声と共に綴られる物語は、震災
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アナログ(2023年製作の映画)

3.9

ポケベル・携帯・スマホを使うようになって、人と人がすれ違うことが無くなった。
そんな日常の中で、敢えて連絡し合わない2人のお話。

人を待つ時間は、実はとても素敵なものかもしれない。
今はみんな忙しく
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ローマの休日 4K レストア版(1953年製作の映画)

4.4

誕生から70年。4Kレストア版上映。
映画館で観るのはたぶん初めて。

名作にしてオードリー・ヘップバーンの出生作。
ローマに行く前にはみんな観るのではないか。
ローマの名所も盛り込んだラブストーリー
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

4.1

原作既読。
TVシリーズも全部見ている。

原作の中でもボリュームが大きくて人間関係も複雑な広島編。
映画になって2時間余りでとてもよく纏まっていた。

整(菅田将暉)のキャラクター作りが的確で、理屈
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

パンフレットが売り切れていて俳優さんの名前など一部よく分かりませんが。

私の亡くなった祖母は東京市神田で関東大震災に遭っている。生きるか死ぬか、毎日食べること、家の再建など、不安の中でやることは山積
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.0

Don't Think、Feel

ウェス•アンダーソン監督の作品が好き。
難解だと言われるけど、それぞれが感じた解釈で良いのだと思う。
きっと監督の頭の中の1%も理解していないとしても。

劇中劇と
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卒業 〜Tell the World I Love You〜(2022年製作の映画)

3.4

日本でタイドラマブームが起きて3年余り。
様々なドラマで目にする俳優達のちょっと違った雰囲気が感じられる映画。

タイは格差社会で、今の現状から抜け出したいと願う少年達の物語。
中国への留学をかけて未
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