Mariko

ランガスタラムのMarikoのレビュー・感想・評価

ランガスタラム(2018年製作の映画)
3.5
主人公チッティがチャランさんなので、そのあまりの純粋さ故にひと度何か起きると凶暴になってしまう、のだろうと好意的に観られたけれど、そうでなかったらインド版(寅さん〜八つ墓村+ジョン・ウィック)÷3か…っていう妙な評価で終わってたような気がする。

観終わってみたら物凄くシリアスな社会問題絡みのサスペンスなんだけど、前半はかなりコメディで、そのコントラストが見事、というよりは私にはその両者がうまく折り合いがついていないように思えてしまった。題材としてはとても興味深かったので、このシリアスなサスペンス路線をもっと緻密に描いて欲しかったと思うんだけど、それをトリウッドに求めちゃいけないのかな。
あとこれは、じゃあインド映画観るなよっていう話なのかもしれないけれど、ダンス&歌パートが長い。スパイスは欲しいんだけどここまでてんこ盛りだとなー、私はもうちょっと少ない方が好み。そこもメインがチャランさんなので、キレッキレのダンスはそれはもういくらでも観ていたいのだけど、それと作品としてのバランスはちょっと別で、ストーリーを追う気持ちがブツ斬りになっちゃう感がね。そう考えるとRRRのバランスは素晴らしかったなあ、とか。
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