想像以上に面白かった。
ただpc画面だけの映像で物語を成立させるという話題性だけの映画と思っていたのだが、
ストーリー構成もしっかりしており、普通のドラマとして、映画化出来るレベルになっており、そこに話題性としての演出をプラスしたというような作品。
まあ、物語としては、刑事物(捜査)?の部類になるから
犯人は、主要登場人物の中に設定しないといけない。
という大前提に従い、また、この作品の主要登場人物が少ないから、察しがいい人はすぐ気がつくと思うが…
しかし、このpc画面演出は、ただ話題性というだけの演出でなくメッセージ性があるようにも感じた。
主人公は娘の事を実は全然知らず、娘を探すために、フェイスブックやツイッター、インスタグラムを覗く事で娘の居場所を探していく。
多くの人は今でも、人間を知るには、その人と触れ合わないと、人間性や性格は分からない、と思っているだろう。
だが、この物語では、pcの画面を通して、そこに存在しない、娘の人間性が暴露されていく。
そこに、前代への皮肉と、インターネットを使うと言うことは、自分があったことのない人間にまで自分を曝け出すことだという危険性
そのような演出の意図も感じ取れ、面白かった。