母親の死後、疎遠となる一方の娘が突如行方不明となり、SNSを駆使して捜索する父親が知る、娘の実像と事件の真相を描いたサスペンス。
自らプライバシーをさらけ出す時代。
全編PC画面の映像のみという斬新なスタイルが話題を呼んだ作品。全米では同じくアジア系俳優が主要キャストの『クレイジー・リッチ！』と同時期に公開され、大ヒットしたことから、アジア系スターの躍進が注目された。
斬新な演出を抜きにしても、巧みに練られたストーリーがサスペンス映画としてとても面白かったです。
SNSというものの特質でもある“数は多いが希薄な関係”を上手く利用していると思った。画面上では知ってるが、その実態は誰も知らない。
ただちょっと本気を出せば、素人でもその実態を把握することができるというのが恐ろしくも感じる。悪口書き込んだ相手のところにすぐに殴り込みに行けるなんて、冷静に考えたらかなりヤバイ。
全編PC画面上で進むのが良かったのは、事件のリアリティと臨場感が出てたところかなと思います。
１つの事件が社会現象にまで発展するのがリアルタイムで進み、その広まっていくスピードの速さも今の時代ならではだと思う。
“子の全てはわからない”
人はなんのために共有するのか観ていてよく分からなくなった映画でした。
