極めて実験的な映画でありながら そういう映画がなりがちなトンがったカルト的作品に向かう事なく、むしろシンプルにサスペンス映画として出来上がっている事がまずスゴいなぁ、と。
あくまでも実験的な部分にこだわった作りゆえ、冷静に観れば少々展開に無理が無くもない。でもハッキリ言って初見でソレが気になる事は無かった。
『っていうか むしろその実験的要素を上手く使ってメッチャ面白いサスペンスになってんじゃねぇか!!』
クライマックスに至ってはソレがとても効果テキメンで盛り上がるのですよ。
ワンシチュエーションじゃないのにあの映像でソレっぽくも見えて面白かったっスね。
観て損ナシな作品かと。
どうしても【ギルティ】と比べられがちで、しかも周りはギルティ派が多いんだけど(まぁ分かるよ。アレは凄いからw)、ワシは「ダメかぁ〜」からの一転"車がギューン!"な所がもうツボ過ぎましてねw
(観てない人にバレない様にするにはこうしか書けないw)
なのでワシはどちらかと問われれば『半馬身差でサーチ派です!!』と答える。
わりとコッチはエンタメ寄りなので好みの問題だけどねw
まぁ同じパターンでひたすら…は無理がありそうだけど、攻めのスタイルでありながらでココまで上手くまとめた手腕は素直に賛辞を送りたい。
あ、追記的なモノを。
コレはFilmarksだからこそ書いておきたい。
《今だから面白い映画である!》と思うのよ。
時代は流れて更にITが進歩して行くでしょう。そうなると この巧みな演出も古く感じる可能性は否定出来ない。
コレは上記の"実験的でありながらカルト的作品じゃない"という部分が逆にそう思わせるというか…
(カルト映画化すると時代の流れには強いんだよね)
もちろんそんなの《余計なお世話じゃ!》となる事を願うが、映像のネタがネタなので。
2〜3年で古くなるなんて事はないが、10年先は分からない。
『急げ!』とまでは言わないが、気になったら観ておいた方が良いと個人的には思う。