Hoshiduru

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search/サーチ(2018年製作の映画)
3.8
序盤のiMessage, 大学の課題で見た、『リトル・マーメイド』の父子の関係をtextingの思春期の娘と父親のやりとりに翻訳した作品群を思い出してにやにやしてた。画面を見せると、「送れないメッセージ」とか「送る勢い」とか、本来見えない、送るまでの過程が全部明かされて面白いよね。

そうやって考えると画面だけって情報量が制限されてるようで意外と説明的ではある。
普通だとダサくなるフラッシュバックも、今回は「主人公の思考」が現れた理解できる流れとして提示されるし、スリル感も「リアルタイム」感で共有できる。
主人公の画面上の行動で心情を感知させるし、分からなくなってきたら電話すればいい。

「全編PC画面で展開される!」っていうそのこだわりに順応させたすぎて謎にずーっとFaceTimeはついてるし、私は実は最初のシークエンス(?)も不自然でだめーってなってた。その後が面白かったから全然いいけど。

この映画が何を伝えたかったかとかそういうのがあるのかよく分からないし私は受け止めなかったけど、そんなのとは別でめちゃくちゃ面白くてめちゃくちゃどきどきした。心臓に悪かった。絶対、すみっこぐらしこの後に見るべきだったわ。
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