アニメ版ゴジラ3部作の最終作。
前作、前前作も3部作ゆえに最後まで観なければ評価はできないかと思っていました。
そして待ちに待った最終作は非常に残念な出来でした。
制作者がインタビューでいわゆる怪獣プロレスはしたくないと言っていましたが、それは良しとしてもそれならアニメでしかできない怪獣バトル表現をして欲しかった。
キングギドラの異形感は良かったですが特にそれを活かした活躍はせずにずっとゴジラをチューチュー吸っているだけで周りの人が「体温が上がった、下がった」と驚いているだけでどう盛り上がっていいのでしょうか？
人類が人智を超えた災害や不条理な運命（ゴジラ）に対して科学（ビルサルド）の進歩で対抗するか宗教（エクシフ）で死や運命に意味を持たせるか、あるがままに共存（フツア）するかというお話なのはわかりますがそれをアニメーションの力で見せてほしかったです。
邦画のオトナ向けアニメにありがちな謎の精神世界で問答する形式がずっと続くのはとても退屈です。
正直以前観た幸福の科学アニメ「宇宙の法 黎明編」と言っている事や、やっている事に大差は無いです。
ツンデレドラゴン姫のザムザがいる分向こうの方が勝っています。
前作、前前作の時に出ていた素晴らしいプリークェル小説も今作では出ておらず店仕舞い感が凄いです。
前作で底が抜けた主人公ハルオに対する好感度は1度も上がらず低空飛行のままでした。
もうラストはキングギドラに対してハルオが「俺はゴジラでいく！」くらい言って欲しかったですね。
ユウコがメカゴジラと双子がモスラと合体して戦ってくれてたら僕は評価しました。
４時間半だらだらと喋り続ける「もののけ姫」みたいな感じです。
