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愛がなんだのditaのレビュー・感想・評価

愛がなんだ(2018年製作の映画)
4.5
@MOVIXあまがさき   

ぬぉおー!って叫びたくなる。話すことばの奥にある気持ちが映画館全体にうごめいていた。これはもう2Dではなく3D映画だ。好きな人と観て、感想を言い合って、うんうんって頷き合って、それは違うよって大喧嘩して、でも一緒に寝て、次の日に仲直りしたい。

先に原作を読んだ時の印象は、みんなのことをあまり好きになれないと思っていた。それはたぶん、読者であるわたしと登場人物の間に距離があったからだと思う。今日映画を観て、みんなのことを嫌いになれなかった。テルちゃんもマモちゃんも、葉子もナカハラも(ナカハラ…ナカハラ…)すみれさんも、みんな少しずつわたしで、少しずつわたしじゃなくて、自分の恋愛の正解なんて出せないのに、この人たちの出した答えと出せない答えを否定なんて出来なかった。

偶然好きな人と同じ場所に居合わせて、めっちゃ嬉しいとか思ってるくせにがつがつ話し掛けるのが怖くて、「じゃあまた」なんて言ってすぐ別れたりして、帰って思いっきり落ち込んで、次いつ会えるかななんて考えて、いやもうやめようとか思ったりして、でも次はもうちょっと頑張ろうとか思ったりして、そんなふうに過ごして一年くらい経った。

愛がなんだ。の次にくることばは、わたしにとってなんだろうとずっと考えているけれど、伝わっても伝わらなくても、伝えなくても気付かれなくても「想う」ってことかもしれない。愛がなんだ。わたしはあなたを想う。愛がなんだ。君の名前で僕を呼んで。
…わたしも大概不気味な女やな。