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愛がなんだのAoのレビュー・感想・評価

愛がなんだ(2018年製作の映画)
3.5
レイトショーで観るべき映画だった。
そしてできれば1人でゆっくり観たい。

期待していた感じとは違っていたけど
見終わってからずっと
心の隅に残り、今も消化しきれずにいる。
愛のかたちは人それぞれだし
正解はないのだろうけど。

最初、マモちゃんに染まるテルコに
あいたた・・・と思ったけど、だんだんと
いつかの自分に見えてくる。
好きな人のためならそれを選ぶし
自分の欲求などあってないようなもの。
彼と居る時間がなによりの幸せ。
彼といる自分が好き。
壊したくない。という心からあれもこれも尽くすことで自分を保つ。

マモちゃんはクソだな〜と最初思ったんだけど、案外他人事ではなかった。ああやって
その気は無いのになんとなく誘ってみたり、
叶わない気持ちを優しい人に埋めてもらいたい。そうやって自分のメンタルを保つ人間の弱さ。ああいう形ではなくても、あんな感じで誰かを傷つけたことがあると思う。そしてそのことに今更気付かされる。


ナカハラが
「ビール買ってきて」
と言われて返事をするシーン。
めちゃくちゃ良いですよね、あの表情。
自分が特別ではないことはわかっている。
でも必要とされるとやっぱり嬉しい。

「なんで笑ってんの?」
と言われて感情が
爆発するナカハラ。

「幸せになりたいっすね」
とテルコに言うナカハラ。

この俳優さんが放つセリフや表情は
言葉にならないような複雑なものを
よく表現されていてとっても良かった。

んー、難しい。でも
決断を下せるナカハラは強かった。



全体的には少し長いなぁと感じたのと、
途中のラップ?や子供時代のテルコあたりは全く入っていけなかった。


でも、それぞれ
視線を交わすシーンが良かった。
Ao

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