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愛がなんだのamuのネタバレレビュー・内容・結末

愛がなんだ(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

幸せになりたいよーーーー!!!
(号泣)

じんわり、辛い。


「きみの鳥はうたえる」のレビューで、この「愛がなんだ」についてを私は、いつになったら観れるかわからない、無理だと思う。と書いた。もちろん物理的、時間的な話ではなく、自分のメンタル的にである。正直、そう書いた時より今の方が無理な心境ではある。なのに観ることに決めたのは、いい加減自分に向き合わなくてはという試練を課すような思いがあり、再生ボタンに手をかけた。


第三者から見たら馬鹿だな、なんでよと思っても、また自分でも馬鹿だと頭ではわかっていても、コントロールできない感情、それが人を好きになることで、好きにも色々あるし、カタチも色々ある。名前のつかない関係性もたくさんある。だけど、それでお互いが納得をしていて、幸せならば、それはそれでいいと思う。だけど、幸せじゃないのは、自分の好きな人が自分のことを好きじゃない、それなのに、相手がまるで自分を好きみたいに接することで、恋愛感情が無いことはわかっているのに、自分は好きだから、それでもいいと自分の本当の気持ち(自分も好かれたいという気持ち)に蓋をして、充分幸せだよねと自分自身に嘘をつくことだ。


もう完全に中原くんに感情移入してしまった。私の代弁者かと思うほど感情がリンクした。


若葉竜也、最高す。
好きな役者さんの一人でもあるけど、中原くんを若葉さんが演じてくれたことで、なんだか色々救われたような、勇気までもらえたような、そんな思い。笑顔で発した「正直もう辛いんすよね!」の言葉に、リンクし続けていた私の感情も涙となって画面が観れないほどだった。

好きでいることをやめた中原くんの気持ち。中国の王様の話。同感過ぎる。泣
愛ってなんだろう〜って、思って過ごしてきた。めちゃくちゃわかります。

テルコと最後に食べていたラーメン、とても美味しそうだった。

めちゃめちゃどっぷり辛くなってしまう作品かと思っていたけど(自分の心情的に)、割ときちんと作品としても観れて、終盤の見せ方とかも新鮮だったし、会話シーンのカメラワークも良かった。

中原くんの写真、すごく好み。あんな微妙な一泊バーベキュー(笑)で、ここまで素敵な写真作品撮れていたことも、彼の人柄が出ている感じがして、温かい気持ちになった。ようこさんが来てくれたこと、中原くんに感情移入な私としては、(中原くんが本当のところどう思ったかはわからないけど)私は、あんまり嬉しくは無かったな。ようこさん、勝手さ変わってないな、と。でも会えて、わざわざ来てくれて、ちょっと嬉しい。でもまたそれで期待してしまいそうな自分が怖いから、会いたく無かったかも。
若葉さんが終始、心の奥では「元気ない」感じが出ていて、さすがうまいなと思った。唇荒れ気味なところとか。精神的に不安を伴っていて、幸せじゃないからストレスある状態ってビタミンB不足で唇とか肌荒れしちゃうんですよね。あと、常にいつでも泣いちゃいそうな状態というか。そんな感じが表情や仕草にも出ていた。

テルコは、、テルコに感情移入しなかったのは、マモちゃん大好き!マモちゃんになりたい!という形の、自分を好きな感じがしたからかも。お肌いつもツヤツヤしてたし。笑 あとR指定ばりのラップ、ちょっと笑った。でも一つ、「好かれてると思って、好かれると好きになっちゃう。」というのは、うん、とてもわかります。その気が無いのに、勘違いさせちゃう人は本当、罪だと思う。笑

自分をもっと大事にして欲しいなと、どん底に落ち込んでいる私に友人がくれた言葉を、テルコ、中原くんにも贈りたい。

またしばらくこの作品には触れないでおく。いつか、今度は笑ってこんなこともあったなと思いながら観れる日がくればいいなと思う。
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