キャストで選んだ本作。
ニジローに、リリーに、アリスに、アマネ。それから赤と黒のジャケットに潔いタイトル。格好良い。どんな作品やろ…と思わせる。
モノクロの画面がごちゃごちゃしていなくてスタイリッシュに仕上がっている。そのモノクロがカラーに変わる瞬間にも注目だ。
ニジロー(役名は西川です)は大学生。
彼はある日、銃を拾った。
そこから生活と思考は銃に支配される。
なんだか自信がついたみたい。
怖いものなしだ。
ある事件を追っている刑事役のリリー・フランキーが不気味。この人は飄々としているのに、いい味出すよね。ニジローを追い詰めたいのか、助けたいのか。ニジローを喫茶店に呼び出し、詰問するシーンは本作の見どころのひとつであろう。
ひょんなことから銃を手に入れたことで、取り憑かれたことで、制御出来ない残酷な運命を辿る。
予想していなかったラスト。
そこに至る流れは予想できるけど、アレは予想してなかった。まさかの展開に笑ってしまった。
アレを何回も観返したい。
そんな作品である。