リアリティのある台詞と動きで感情の機微を描いた好みの作品でした。
それにしても観てる人少なっっ!
メジャーな俳優さんが出てないからかなあ。個人的にはこれからの俳優さんがメインの作品の方が感情移入できて好きなんだけど…。やっぱり少数派なんすね(^◇^;)
闇業を生業とする低収入の暴力夫、そりの合わない姑、可愛いけどゲームに夢中の息子、そして生活費の足しにするため弟が経営するスナックで働く30代前半の妻。
地方都市郊外にひっそりと暮らしていたこの家族は、突如訪れた交通事故をきっかけに、内側からギシギシと軋み始める。
嫁姑の関係。夫を介さなければ赤の他人、いわば「形のない骨」。いつ瓦解してもおかしくはない脆い関係を繋ぎ止めているのは、惰性とも言える感情。
この作品は骨格を持たない家族の行く末をリアルに描き、私たちに「家族とは何か」と問題提起している。
初メガホンの小島監督は『淵に立つ』の深田監督から助言を戴いていたとか。確かに作風が似ている。
トークショーで小島監督が「あの場面はこういう伏線があって…」と解説をされてましたが、監督、緻密すぎて気付きませんでしたよ笑
さすが数多くの有名なCMやMVを編集されている監督だけあって、細部にすごく拘りを感じました。
『淵に立つ』が好きな人は合うと思いますよ!