純文学を流し読みで3章分だけ読んだような感覚。要するに、いまいち飲み込めないというか、脈絡が掴みきれずにただ傍観している感じ。
青年ヨンホが抱える不安や焦りは言葉より寧ろ行動に出ていた。例えば過去の人に逢いに行くという行動や、やたらタバコを吸うところとか。そのあたりの心情を全部見せないで行動や仕草で想像させるつくりは好み。
韓国は儒教の国だなぁと改めて感じるシーンがあって新鮮。酒を勧めながら「いいか、絶対に酔うなよ」はこれからは生きていくうえで理不尽なことにも耐えろ、という青年へのメッセージなのか?
余白の多い映画は脳内で反芻していると段々良く思えて来るから不思議…。