hi1oaki

THE GUILTY/ギルティのhi1oakiのレビュー・感想・評価

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
3.8
評価されるべきはその手法・構造ではなく、見事な脚本と演出なんじゃないかと。電話の向こうの光景が見えているかのような錯覚を起こすほどによくできた“電話映画”です。
起こっている“事件”を解決しようとする話を、主人公や観てる者の“勘違い”や“思い込み”を巧く利用しつつツイストさせていく。そこに主人公がちゃんと能動的に関与しているのもいい。さらに彼自身のドラマまであるっていうね。
そんな盛り沢山なプロットを、ビジュアルで見せることなく簡潔にわかりやすく(しかもリアルタイムに)纏め上げてる。
“こんな映画観たことない!”っていうやつではなく、例えば『ON AIR オンエア 脳・内・感・染』という2008年のカナダ映画がありまして、それは地下のラジオ局内で外のゾンビ的パンデミックを本作同様にほぼ電話だけで描写してる作品です。
hi1oaki

hi1oaki