監督のことは微塵も知らなかったけど、完全にこの映画のイメージがついちゃったな……こういうの撮れる人なんだ……すごいサイケだ……。
出演者たちの芸術的なダンスシーン以外は、全部（色んな意味で）酷い映画。
前半は品性下劣な会話まみれで、酒の席とかいうレベルを超えた度を越した下ネタが連発。正直、ここからどうしたらエグい展開になるのか、予想がつかなかった。
そして後半への切り替わりになる場面では、ネオンサインのようなスタイリッシュなクレジットが挿入され、そこからガラリと雰囲気が一変する。酒に仕込まれたLSDで、ダンサーたちが発狂！絶叫！
全員本気でラリってるとしか思えない。演技未経験者多数とかまじかよ！
正直過度な下ネタは好かないし、前半は「早く終わらないかな」と思っていた。でも、誰かの叫びが常にこだまする映画後半はひたすらサイケデリックで魅力的。これくらい振り切った映像を叩きつけられては、もう何を言う気も起きない。
NetflixではR18+指定となっているが、スプラッター的グロさはない。ただ子供の犠牲や妊婦への暴力があるため、不快になる人が多いだろうと思う。総合的に観ると胸糞映画だし。
ストーリーなど無に等しく、ダンスとトリップシーンだけでゴリ押す97分。サイケな映像美がなければ、途中で観るのをやめていたかもしれない。
