よーすけカサブランカス

CLIMAX クライマックスのよーすけカサブランカスのレビュー・感想・評価

CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)
3.4
ダンス。身体を使役することの限界を試す動作。身体から魂を解放する試み。身体というものを生まれ持ったことを寿ぐ祈り。言葉の要らない意思疎通。そうしたことを生業にしているもの達にとってトリップは常人のものよりもグッドバッド両方のベクトルに突き抜けたものになるのだろう、とは想像出来る。悪夢だわ、と嘆く場面があるがまさに、で笑った。
ほとんどが長回しによる映像だったがカットが入れば20人にも及ぶ混沌の図が混沌ではなくなってしまうので当然の手法ではある。
レイブミュージックが流れ始めてのタイトルカットはおしゃれかつテンションが上がった。そして悪夢には子供も妊婦も巻き込まれるというのはアメリカでは描きにくいだろうな、さすがだな、と思った。