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イーディ、83歳 はじめての山登りのふーたらのレビュー・感想・評価

3.7
コロナ明け4週目、まだまだ他県の映画館には遠征出来る雰囲気ではありませんが、ぼちぼち新作も公開されつつあり、アフターコロナ的な日常的に慣れ始めた感じ。

恒例の週末、ハシゴ鑑賞ですが、そんな中から、新作、準新作合わせて4本を厳選。
その、2本目は、劇場を移動しての「イーディ、83歳 はじめての山登り」です。

結婚して、夫に虐げられならが、娘を育て上げて、その夫が倒れて動けなくなってから30年間介護を続けた、83歳のおばあちゃんの挑戦のお話し。
30年間ずっと介護を続けてきた夫が、とうとう亡くなり、遅ればせながらも、これからやっと自分の人生って時には、娘に年寄り扱いされて介護施設に入居を進められます。
そんな時に、馴染みのレストランで、「遅すぎることはない」的な言葉を耳にして、子供の頃に父親との叶わなかった思い出のスコットランドのスイルベン山に、亡き父親の古い登山道具を持って登山に向かうのでした。

私的には、ちょうど83歳の母がおります。父親は84歳で、幸いなことに両親ともに未だ健在です。
ただ、母親的には、多分、父親と子供に振り回された、人生だったんでしょうね。
そんな思いも含めて、あまり年寄り扱いせずに、残りの人生で少しでも楽をさせてあげたいなんて気持ちになっちゃいました。

主人公のイーディが、訓練をするうちに、登山の先生の若者の進めもあって、ちょっとだけ調子に乗って、赤い口紅を引いて派手な服を着てパブに行く場面があるんですが、その切ない結果、やるせない気持ちになっちゃいました。

ただ、結果は、大方の予想通り、いい感じで終わるので、安心して観られる1本です。
良い映画でした。

2020年に劇場で観た映画の中で12位(47本中)です。
(本数は新作、および準新作の劇場鑑賞本数で、複数回鑑賞も1本でカウントしています。)

(2020/06/06 ユナイテッド・シネマなかま16 2D 字幕)
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