シネラー

ハロウィンのシネラーのレビュー・感想・評価

ハロウィン(2018年製作の映画)
3.5
シリーズ第一作の続編であり、
新章開幕とも言うべき作品。
初鑑賞の感想としては、
第一作をリスペクトした正統続編
という印象。

オープニングのテーマ曲と共に
潰れたランタンが再生する始まりは、
オマージュを込めつつシリーズとしての
再構築が感じられた。
第一作から40年後を舞台に、
かつてマイケルに襲われたローリーが
再びマイケルと対決する物語だが、
ローリーの娘やその孫娘にも焦点が
当てられた親子三代の物語に
なっている事によって、
ローリーの歪まされた人間性が
家族の視点で描かれているのは良い点
だと思った。
マイケルに関しては、
只の人間である筈なのに不死身という
安定の不気味さがあり、
冒頭の収監されている場面から
魅力に溢れている。
センサーライトの場面は現代的で且つ
映像映えしていて良かった。

気になった点として、
ローリーの孫であるアリソンは
マイケルに対して、
一人活躍していないと思った。
彼女がマイケルに襲われた挙げ句、
森の中でマネキンに驚く場面は
一人で何をやっているんだと思った。
又、用意周到にマイケルの対策を
練っていた割にはローリー宅の武装や
装置が大雑把に思えた。

どこか懐かしさを感じる
スプラッター・ホラーであり、
昔ながらの『ハロウィン』を現代で且つ
後日談として描いた作品だと思った。
その為、昔は流せた作品としての粗さ
まで良くも悪くも描いていると感じた。
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