ミュージカル映画はあんまり好みではないんですが、エルトン役のタロン・エガートンに見事に魅せられました。
しかも歌も吹き替えではなく、エルトン・ジョンを自らのものにして唄っています。凄い!
どうしても、「ボヘミアン・ラプソディ」と比べてしまいがちでしたが、ボヘミアンの場合はフレディのモノマネとして観てしまっていましたが、今回はエルトン・ジョンを吸収したタロン・エガートンとして観ており、タロンだけでも引っ張れる十分な魅力がありました。
その分、ボヘミアンと比較すると、スターになるまでの道のりや、躁鬱エピソードがやや単調で、ストーリーは薄口かなと思いました。
歌にしても、身のこなしにしても、達者すぎるタロン・エガートン、特に口元と眉毛の動かし方に加えての、きょとん顔が笑ってしまうくらいに特徴をとらえていました。
そして、巡り巡るファッションとメガネコレクションの数々が楽しくて楽しくて、見ているだけで気分高揚です!
テイト・ドノヴァンの昔を感じさせるロン毛に笑い、母役のブライス・ダラス・ハワードのむっちむちの二の腕に釘付けでした。
エルトンが愛したバーニー役にジェイミー・ベル。
あの「リトルダンサー」の男の子です!ときの流れを感じずにはいられません。
しかし、これ、バーニーは罪な詞を書きますね。報われなないエルトンせつなすぎる。
そして、そんなこんなのYour Song で、たまらない気持ちになりました。
まんまと制作側の罠にハマった楽しい時間になりました。