このレビューはネタバレを含みます
この映画を観るまでエルトン・ジョンのことを知らなかったからか、鑑賞してちょっと衝撃でした。
成長していくにつれてどんどん狂気が大きくなる… エルトンの心が汚れていってしまう… 寂しさやストレスを癒すために、薬や酒に手を染め溺れていく…
ーそれは「愛」が足りなかったから。
彼は幼い頃から厳格な父親とうまくいかなかった。ハグを頼んでも冷たく断られる。ロックに目覚め、自分が同性愛者だと気づいたエルトンは母親に電話するが、ついには彼女からも「誰もお前を愛さない」と告げられ電話を切られてしまう。
すみません…… 正直言って好きになれませんでした。楽しめませんでした。
エルトンの半生と狂っていく様子に『ジョーカー』を想像してしまいました。途中からジョーカーにしか見えなくなってしまいました。
観始めるまでミュージカル映画だということを知らなかったのですが、ミュージカル映画ならもっとメッセージ性の高いものにして欲しかったです。もちろん、エルトンが今まで大変な人生を歩んで来て、大切なものは身近な人たちの愛であることを知った、という趣旨は分かりましたが、どうも「ミュージカルらしさ」が足りない。メッセージの伝え方が曖昧だと感じました。
"Your Song"は素敵な曲です。