ザリくん

キングダムのザリくんのレビュー・感想・評価

キングダム(2019年製作の映画)
3.6
俺たちが目指すのは...
「「天下の大将軍。」」 (ハモリ)


主人公の歌舞伎顔芸のようなわざとらしい演技。
ワイヤー臭さを隠さない戦闘アクション。
血が一滴も出ない作り物満載の殺し合い。
行き当たりばったりのご都合勝利。

これらは映画として品がない?
いやいや、これが『キングダム』の作品魅力そのものなんですよ!
原作リスペクト爆発の漫画ノリでお送りする、邦画界に現れた新たな長編大河シリーズ、爆誕。

まず特筆すべきはキャストの再現度。配役の采配たるや・・・
王騎将軍の大沢たかお(おネエぽい役が似合う)、成蟜の本郷奏多(生意気役が似合う)、政(標)の吉沢亮(大体似合う)
はハマり役過ぎて笑ってしまった。
山崎賢人とハシカンは何か叫んどくキャラにあてがっときゃよし。
楊端和の長澤まさみは期待以上だったかもしれない。山の民のビジュアルが原作を越えてきた。より過酷な環境で生きてきた戦闘民族のしての雰囲気が強調された良い改変が素晴らしい。

春秋戦国時代の中華が舞台であるから、夜はしっかり暗く描かれているのが好感が持てる。
実際に中国現地で撮影された城は、日本映画とは思えないリアリティを攻防戦に与えている。ロケーションって本当に大事だな〜。

人外が惜しみなく出てくるのいいね、流石は何千年の歴史を持つ大国中華、どんな人間でも存在する、万国ビックリショーなど中華内で全て成り立つ。

最初の挟み撃ち以外割と作戦らしい作戦もなく友情パワーで勝利!が(ヤング)ジャンプらしくて熱い!
続編どんどん出して欲しい。
ザリくん

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