今日も喉が痛い

斬、の今日も喉が痛いのレビュー・感想・評価

斬、(2018年製作の映画)
4.0
鞘から抜いたり納めるあの鋭利な金属音に重量と恐怖を感じた。その重みが、これは人を殺す道具なのだなとゾクっとさせられる。人を斬る、人を殺める、という事はどういう事なのか。それは幕末でも太平洋戦争でも現代でも心情はそう変わらないんではないのか。そう思うと侍とはいえ一線を越える事は本当に良い事なのか?杢之進のその気持ちってそんなに恥じゃないよね。怖い、斬りたくない斬りたくない、あぁクソ、斬りたい斬りたい、斬りたいけど斬りたくないからとりあえず抜くか(オナニーするか)!である。迷った時とりあえず抜いてから考えようとやった事のある人、手をあげなさい。はい、全員ですね。
知り合いに元刑事さんがいて思い出したんですが「刑事してからチンピラだろうがヤクザだろうが全然ビビらなくなったけど殺人犯と初めて対峙した時はビビった。一線を越えた目がめちゃくちゃ怖かった」って言ってましたね。そういうのやっぱりあるだなぁなんて感心した覚えがありますね。