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ザ・ファブルのtetsu0615のネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ファブル(2019年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

なかなか面白かったのではないでしょうか
原作はかなり凝縮した模様
ちなみに1-6刊くらいまで既読

ファブルが送る日常描写は時間の都合上、どうしても削られていたし、ヨウコの描写もかなり無くなって、登場キャラも減ってはいたものの、主要なエピソードを抜き出し、ファブルに焦点を絞って後半のアクションも楽しめる作品になっているかと
シュールな笑いの部分もちゃんとあるし、劇場でも笑いが起きていました。
岡田准一主演のアクション満載の映画と思ってくると少し物足りないかも?(それでも充分にアクションしてますが)
あとは…関西弁については実際暮らしてる方々に聞きたいですね。なんとなく違和感を覚えた箇所があったような気がするのですが…こればっかりは関西の方々にお聞きしないと分からないです。

裏社会で伝説と呼ばれる殺し屋ファブル。仕事をし過ぎたというボスから一年普通の暮らしをしろと命じられる。相棒のヨウコと共に大阪で普通の兄妹として暮らし始めたファブルだったが…

冒頭での鮮やかなファブルの殺しのシーン、原作よりもハデな仕上がりになっていたが文字を出す描写は良いとも悪いとも言えない。
画面がうるさくなってしまった部分を多めに感じたのが正直な感想。ファブルの正確な空間把握や殺しのテクニックを見せたいのかもしれないが、後々活かされる描写でもないので必要だっただろうか?

インコを飼うまでのくだりや名付け、ヨウコの描写などはかなり割愛もしくは省略されておりこれは映画の時間に収めるには仕方ないことか。

で、前述の通り岡田准一が演じるファブルこと佐藤の変顔の数々笑。ジャッカルに爆笑し、絡んできた相手にヤられたふりをするときの情けない表情、スイッチを切り替える時のなんとも言えない表情など…
原作では普通の生活をしようとする佐藤の生活が描かれるがその辺はかなり割愛。ヨウコとのやり取りやボスからのLINE、ジャッカルのドラマ笑とかもカット
この辺も仕方ないか…

で、佐藤の何でも食べるくだりとか絵のくだりとかのシュールな展開を描きつつも、海老原や小島などヤクザ界隈の動きもちょくちょく顔を出す。
柳楽優弥の頭の悪そうなヤクザっぷりがハマっていたなぁ~
ヤクザ周りの描写も削られているので関係性とかもかなりフワッとしているが雰囲気で大体分かる感じに

小島とミサキが拉致されてからは岡田准一が魅せるアクションのシークエンスに殺しはしないでの救出作戦ということもあり、ド派手なシーンは少ないかもしれないがなかなかの激しさで楽しい。
明らかに殺してないか?みたいな場面もあったけど、まあプロとして上手くやっているのだろう。

どうしても手汗握る興奮のアクションとはならなかったのだが、作品としてこの辺が落とし処なのだと思う。
岡田准一のキレのあるアクションシーンは普通に見ごたえにはなってたので
壁登りや全員の弾切れを狙ってからの格闘戦、小島を救うための「ジャッキーかよ」なアクション、多人数を相手にする鮮やかな動き…やっぱり岡田准一のアクションは良いもんだ

岡田准一が見せる変顔の数々と魅せるアクションの数々を楽しめ、ハハっと、笑いアクションに興奮するエンターテイメント作品
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