鰯

テイスト&カラーの鰯のレビュー・感想・評価

テイスト&カラー(2017年製作の映画)
1.5
本物のレズビアンって何?

厳格なユダヤ教徒を両親にもつシモーネは、同居する女性クレールとの愛を密かに育んでいた。なかなか両親にカミングアウトできないなか、シモーネは行きつけのレストランの男性料理人であるワリにも好意を抱くようになり...

社会派のテーマを盛り込みながらコミカルに仕上げるつもりが、何もかも誤ってエンディングはもはや理解されることをあきらめたような印象。
主人公が、男性が好きなのか女性が好きなのか決められない、というのは映画では珍しい印象。それはよかったけれど、単純にうじうじしてるだけにしか見えず、終始言動にイライラさせられる。当初は、厳格なユダヤ人の両親をどう説得するか、という導入だったはずが、いつの間にか主人公が如何にのらりくらり意思決定を避けるか、という話に置き換わっている。友人も親族もかなり振り回されていて、可哀そうだと思うほど

音楽の使い方も実に好みでなく、じっくり観たいところでポップな曲がかかる。心情を察したいのになぜか音楽を止めてくれない。
微妙に織り交ぜられる小ボケも見事に苦笑いしました。母親とシモーネのビンタには寒気すら感じました

料理は美味しそうだなあと思ったのに、本筋には一切関係しない。どうなっているのでしょう
鰯