jonajona

ディープ・ブルー2のjonajonaのレビュー・感想・評価

ディープ・ブルー2(2018年製作の映画)
2.7
全体的に絶妙におもしろくない…
心からワクワクできたのはサメが電気フェンスの下に穴を掘って脱獄してたという頭脳プレイを披露した場面くらいまでで、それってだいぶ序盤。

脚本がとっても
うまくいってないのだと思う。
人間ドラマがへん。あと金がない。
コザメ映画だった。

一作目と同じような流れを踏襲しててこんなつまらなくなるのは興味深いので、なにが欠けているのか検証するのは面白そう…

登場人物同士がなにも深め合わないまま死んでいき、生き残った者同士がサバイブのため激励しあうが今日出会ったほぼ他人なのでなんか虚しい。

本作はわりとホラーやスリラー映画でやっちゃいけない『萎える小手先ワザ』を連発しててそういう意味じゃ笑える。

・扉が偶然前日から故障してて、忙しくて直し損ねてたがために浸水後サメがきてるのに扉が閉められずに窮地に陥る。
こういう偶然故障してる系は都合が悪い方に良すぎてやっつけ感が否めない。

・ことの発端として海上で爆破事故が起きるのだが、絶対サメの仕業だと思ってたけど後半全然言及されない…僕の記憶ちがいか?これも単なる『偶然』の事故ならひでぇ話だよほんと。偶然おきすぎィッ

・海上へのハシゴを登る際に前後に並んで足元からサメ入り水が迫ってきてるのに、前の人がやたらゆっくり登ってるように見える。急いでて間に合わない、なら分かるがどうみてものんびりしてる。殺す気まんまんんッ!

・前作の裏切りをやろうとして裏の裏は表って具合でいやそれふつーのことじゃん!って退屈な場面になってる。
サメの口に手を入れてる時に麻酔が切れて起きる…という展開の時に『咬まれる』の反対、だ〜か〜ら『咬まれない』!ってしてるんだけど、がっかりした。
(サメの口に手を入れなきゃいけないてアイデア自体は面白かった)

作中きってのゲス野郎の研究所オーナーデュラントが、機械のシンギュラリティが訪れた時に人間の脳が行き遅れることを恐れて人類進化の道を探すためにサメ実験を繰り返してるという奴で、昔の映画なのにずいぶん現代的な悪役像だな〜という点だけ感心したのだけど、
なんとこの映画オリジナルとは歳月をずいぶん隔てて作られ2018年に公開されてる映画らしい。ど、どうりで…汗
そうきくと何なら露骨すぎやしないかという気すらしてくる。てかだったら機械じゃなくてAIって言えばぁ!?
こいつの死に方もっと酷いのを期待したなぁ〜ただ食われただけやん

なによりCGのクオリティがあまり昔から変わってないじゃないの!昔の方がサメの見せ方自体がとても優れてたのでなんなら続編てのは予算がなくて大変そうだな〜とまで思ってたくらいだった。

主人公が動物愛護の立場からマッハで反転してあいつら生かしちゃおけないってなるのは信念どーした汗ってなるし、
相棒になるらしきマッチョなナイスガイ調教師の男はなるらしきの雰囲気のまま大した活躍もせずに話が終わる。

インド人?カップルの研究者は仲違いしたり色々ドラマが生まれる余剰があったけれど、相方が無惨に目の前で死んで凹んでると今日あったばかりの同僚に彼女も君が死ぬことを望んでない!生きろ!て言われるが他人すぎてうるせーなってなる。

クソ野郎デュラント(最近の情勢もあってイーロンマスクと被る!)は薬の影響で頭に賢そうな数式を浮かべるシーンがクソださい。

もうちょい派手であって欲しかったな〜
人間ドラマが薄いのは仕方ないけど…てか白人以外悪人多めでめっちゃ死ぬんだけど今時めずらしい趣向の映画だこと!
ずっとコザメに襲われててピラニア映画やないの…
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