劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンのnatsumeのネタバレレビュー・内容・結末

立川シネマシティの極音上映にて鑑賞。これという理由もなくたまたま第一話をみて、とにかく美しい映像表現に惹かれて最後まで観てしまったアニメの劇場版。アニメが思わせぶりな感じで終わってしまったので、完結編となる本作でようやく気持ちがおさまった感じ。

陳腐といえば陳腐なストーリーなのだが、京アニにとって、あの事件後最初の劇場版作品であることを思うと、戦争の後を生きる人々の後悔と優しさをぶれずに描き切った制作陣には、ただただ敬意をおぼえる。エンドロールが終わるまで、どの観客も静かに見守っていた。

最後の手紙には若干の円谷幸吉感があったが、本当に伝えたいことがあるとき、人はたいして凝った言葉は使えないのだというところが逆にリアルでよかったと思う。テレビ版同様、良作でした。