ドクター・スリープのはつるのネタバレレビュー・内容・結末

キューブリックはすごかったね

映画シャイニングは原作と結構かけ離れてるし原作者怒ってたけどやっぱ映像美はすげ〜よな！キューブリック最高！というお気持ちがあちこちに散りばめられているが、そうは言っても原作も尊重しなきゃね、という感じにちゃんとしてる作品。

前作の分まで本当に丁寧にシャイニング能力やそれらを食い物にしようとする怪異を説明してくれるので、キューブリックの「ついて…これるか…！」という完璧に視聴者を突き放した作風が好きな人は物足りなくなってしまうかも。私は前作の全然意味わかんねーけどとにかくやべー事が起こってんだなっていう雰囲気が好きだったのでちょっと物足りなくなりました。
怪異側の事情もめっちゃ描写されてるし味方側が強いので怖さはあまりなく、どちらかというと能力バトル物ジャンルに入るのではないかと思います。最後は妖怪大戦争になります。
ホテルの場面のカメラワークとか画面作りは物凄いキューブリックリスペクトを感じるが、あの迷宮が出た時にローズの迫真凍死顔が見れるのかと思ったがそんな事なく、このホテルに行った展開で一番見たかったローズvs.ジャックニコルソンの狂人頂上対決とかそういうものもなく（まぁジャックはザコだったんだが）無難に丁寧に終わらせたんだなという印象。
とは言っても本当によくまとまってたので映画シャイニングのような雰囲気を期待すると肩透かしを喰らうが、原作設定きちんと踏襲しつつの映画としてはすごく良かったです。
地味にダニーがドクと呼ばれてた伏線とかも回収されたし。