ゆみゆみ

アルキメデスの大戦のゆみゆみのレビュー・感想・評価

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)
4.2
久しぶりに鳥肌が立った。
評価が高いので観てみようか、菅田将暉だし良かろうってな感じでボーッと観てたんだけど、だんだんと身を乗り出して真剣になった。


【あらすじ】
第二次世界大戦前夜の日本軍部は、戦艦と空母の二つの造船案を巡って対立をしていた。山本五十六(舘ひろし)の推す空母に対して、遥かに巨大な平山(田中泯)の戦艦の予算案の方が山本の予算よりも少ないことで、裏に不正があるのではと山本達は疑う。そこで実際の造船費の算出の為に帝大の学生櫂直(菅田将暉)を軍部に迎え入れる。


大戦に向かう前の日本を描く時にこの視点はとても面白かった。正確な資料を一切見られない状況で、櫂や部下の田中(柄本佑)が奔走する姿は勢いがあって引き込まれる。たかが戦艦の実際の建造費の算出という一点で2時間もの映画が成り立つのかと思ったけど、それが成り立った。めちゃくちゃ面白くて、最終の決定会議では固唾を飲んだ。ただ、その結末は全くそんな単純なものじゃなくて、ある名前(とその意味)を言われた時には櫂と同じく鳥肌が立って、興奮を抑え切れなかった。
フィクションだと思って甘く見てたので、最後はホントに震えたし、なんてことを考えるんだろうって原作者をネットで調べてしまった。「ドラゴン桜」の作者だった。あれはドラマで観ただけだけど、相当な教訓を受けた。阿部寛のセリフ(教え)をノートに書き取ったほど。
なるほどなって思った。

とにかく面白い。あと、いい役者がチョイ役で何人も出てるのも面白い。
ゆみゆみ

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