エブリデイねむろう

ほんとにあった!呪いのビデオ9のエブリデイねむろうのレビュー・感想・評価

3.0
投稿されてきたという心霊映像を検証・紹介する心霊ドキュメンタリー。
「ほんとにあった!呪いのビデオ」(以下ほん呪)第9弾。
演出・構成:松江哲明

「屋敷」

医学博士が住んでいたという廃墟に肝試しにいったジモティーズ。
渾身の心霊映像を「これ本物ですか?」の一言で一蹴されてしまう。
これが怪しいなら過去にもっと怪しい映像あっただろ!

「足」

自販機の前で調子に乗ってドリンクを誤購入してしまう投稿者がかわいい。

「瞳」

背後のガラス棚に奇妙な目が映りこんでいる。
その直前でテレビが砂嵐みたいになってるの芸が細かい。

「白煙」

煙というより花火のフラッシュに合わせて白い顔を合成した感じ。

「大学校舎」

インタビューを受ける奥さんがすごい嬉しそうなのがいい。
映像は学生運動が盛んだった時代のすさんだ大学の様子を映した映写機のもの。
心霊うんぬんより記録映像として楽しい。

「廃村」

奥多摩湖ロープウェイらしき廃墟で撮影された映像。
インタビューを受けてる男性がずっとオドオドしてるのが気になる。

「影」

トランプを投げて野菜を切るマジックの練習をしていた男性。
彼は無事にトランプで野菜が切れるようになったのだろうか。
練習をうしろで見ながら拍手を送っている子どもたちがかわいい。

「学芸会」

テレビでも放送されたことがある有名な映像。
これは確かによくできている。
小学生の子どもが観てたらめっちゃ怖かっただろうな、これ。

「女の声」

引越し手伝いをする全身デニムの女性がたくましくてよい。
こういう女の人、好き。
「天空の城ラピュタ」の親方の奥さんみたいなのタイプなんすよ。
現象は女性の「寒い」という声が紛れ込んでいるというもの。
寒いなら部屋に入るといいですよ(助言)

「アパート」

昭和の銀幕スターのような渋さがある旦那さんが印象的な作品。
大柄な体を小さく畳んでこたつに入ってる姿がかわいい。
「ゆ↑め↓」で変な笑い出た。
(あとで調べたら有名なピンク映画の監督さんらしい)

強引に聞き出したアパートの近くでめっちゃ犬の吠えられるスタッフ。
こういうのって投稿者じゃなく不動産屋に話とおさないといけないやつでは?
アパートの隣人がなんとも白石晃士っぽい雰囲気があってよい。

映像自体は料理をする奥さんの奥の扉に人影が見えるというもの。
ぶっちゃけ、この夫婦のやりとりがすごいエモくて心霊がどうでもいい感じ。
でも、地味に怖いやつですこれは。

全体的に薄味。
奥さんのチヂミくらい薄味。

駄作以上良作未満。

2023ー旧035