タカミ

岬の兄妹のタカミのレビュー・感想・評価

岬の兄妹(2018年製作の映画)
4.0
生きようとする人のお話だった。
障害を持つ兄妹が生活できない状況とあらば生活保護を思いつくが、
・知識がないため助けを求められない
・通報してくれる人がいない、人間関係が築かれていない
など、手が差し伸べられない人々は確実に存在する。
電気を止められ、家賃の催促をされ、残飯をあさりティッシュを食べるまでいったら?どうする?
社会の底辺を見せつけられる。
汚い、酷い、惨め、悲惨、食欲、性欲、短絡的…。
💩で攻撃って初めて見たぞ。
臭いまでしてきそう。
しかし醜さにフォーカスする度、生命力を感じるのは何故か!
社会を憂うだけの映画ではないからか🤔
お兄さんが働いてる間、ダンボールで窓を塞がれ、鎖につながれ外に出られない普通と。
売春という冒険に出て、美味しいマックを食べられ、他人と会話や触れ合いを持てる異常。
どっちがいいなんて言えない。
他人からは家庭の内情は見えない。
他人が幸せを決めることは出来ない。
兄妹は生きようとしているのだから。
窓ガラス越しの会話には頭をガツンとやられた。
よくぞ。
これは映画でしか作れない。
自費で作った監督に敬礼!
タカミ

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