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おかえり、ブルゴーニュへのkochabのレビュー・感想・評価

おかえり、ブルゴーニュへ(2017年製作の映画)
4.0
新たな居場所を求め彷徨い、家族を持つも夫婦仲に悩む兄。ドメーヌ、そしてシャトーを継ぐ責任に悩む姉。確たる自分の居場所を求める弟。その三者三様の悩みを抱えながら、「父の死」を契機に再度集まり、そして各々さらなる道を進む「分岐点」をブルゴーニュの自然を見つめながら、時に感情を四季で表していたな、と思います。日本映画でならば冬が来て春、桜とともにラストを迎えるでしょうが、そこはワイナリー、「豊穣の秋」で締めくくり。さて、この三人はいかなる熟成を遂げるのか?「家族なんだから」という底辺はぶれずに、それでも時には言いたいことを言う、そんな人間関係が確かにできればいいよね、と思う映画でした。
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