殺人現場を目撃してしまった主人公が、犯人と目があった為、怖くて通報したくても出来ず、泥沼にハマっていくサスペンススリラー。
序盤は「バレてんの?バレてないの?」の恐怖が続きます。
犯人と目があった気がするけど、すぐに隠れたし電気も消したし、大丈夫だと思いたい。
中盤「うーわ、完全にバレてるやん!家まで特定されてるわ!」となると、より一層通報しにくくなります。
犯人にバレてるけど、通報してないからこそ手出しされてないわけです。
ただ、犯人がいつ「やっぱ通報される前に殺しとくか」と心変わりするか分からないですから、主人公としては通報するべきかしないべきか迷いますね。
そしてこの映画の肝は、周りが全然助けてくれないということです。
警察は頼れないし、実際頼りにならない。
周りの人達も、事件があったマンションだという噂が広まると資産価値が下がるという理由で、見て見ぬ振り。
やっと見つけた他の目撃者達を味方にしようとしても、次々に犯人に殺害されていく。
孤立無援の主人公は、果たして家族を守れるのか?!というところが見所ですね。
それでいて身につまされるテーマも孕んでおりまして。
目の前で事件が起こっていても、知らぬふりをしたり、なんならスマホを向ける現代人の無関心さを、思い知らされます。
でも自分でも正直見て見ぬ振りするやろうなと思うから、余計に心にズシーンとくる映画でした。
このおもんなさそうなポスターから、あんなに面白い映画は想像出来ん。ポスターが悪い。