さうすぽー

mid90s ミッドナインティーズのさうすぽーのレビュー・感想・評価

3.4
自己満足点 66点

(短文感想)
俳優のジョナ・ヒルが初監督を務めた、自身の半自伝的映画。

なかなか良かったです。
ジョナ・ヒル自身の思春期の心情を再現してたのか、主人公の心情は繊細に描かれていて、尚且つ映像の質感で90年代のアメリカをノスタルジックに映していました。
スケボー仲間の黒人レイ達の交流が、ヤンチャながらも少し光って見えました。

ただ、中途半端なラストによって主人公と兄貴の関係や母親との確執、それからスケボー仲間のファックシットの女性と酒問題等が上手く描かれてないように感じて、そこにかなり物足りなさを感じてしまいました。

思春期の主人公の心情を映した映画としては清原伽耶主演の「宇宙でいちばん明るい屋根」にも共通してる部分もありますが、あちらの方が主人公と周りの関係性を丁寧に描かれていた気がするし感動も大きかったです。